ハーブの育て方

ハーブに育て方など あるのかどうか いつも 疑問に思っています。
ハーブの本には 必ず ハーブの育て方 という 一章があって 
土だとか 肥料だとか たねをまく時期とか こと細かに 書かれてあったりします
わたくし流のハーブの育て方について述べてみます。
 
                  

ハーブの本には 必ず ハーブの育て方 という 一章がありますが
そのとうりに やっている人って ほんとうに いるのでしょうか。
 
又 その通りにやって うまくいくのでしょうか。
 
ちなみに 私は 庭でハーブを育てていますが 苗を買ってきましたら
庭のあいているところに 穴をほって 苗をポンと入れ 手か足で土をかためて
それで終わり です。 
 
最初に水だけはたっぷりあげますが ほんとうに それで終わりです。
 
早春 種を買ってきた時 外に出るのが おっくうな時は 部屋の中から
庭に向けて 節分のまめまきを するような具合で エイッヤ と 撒きます。
 
ものぐさな事が ばれてしまい お恥ずかしいですが でもそれでも
出る時は ちゃんと芽が出ます。
 
よく考えてみなさい どんな植物も 自分の力で子孫を増やす場合 お花が出来
実がなって 種が下に ポトンと落ちて それで終わりですよね。
 
植物が 自分で スコップをもって 種をいれ 自分でお水をやりますでしょうかね。
 
 
あとは おてんとうさま と 雨だけで ハーブたちは 自力で生きていくより
ほか すべは ありません。
 
自力で 生きてくれないと ハーブが本来もっている ハーブがハーブたらしめて
いる
ところの 薬効など 人間にとって 有益なところが 育っていかない のでは
と 思いますが。
 
最高の土で 肥料もタップリ与え お水も毎日あげていたら ハーブはみずからの
中から 病気や悪環境に耐えうる 成分を 作る必要が なくなってしまい、
作る事を やめてしまうのでは と 心配になってしまいます。
 
観賞用のためだけに 又、お庭の彩りだけに 植えるのでしたら もうそれは
ハーブではなく ただの観賞用のお花 ということに なってしまうのでは
と思います。
 
「ハーブは 雑草」 と よく昔から いわれていますが どうして そう言うのか
ほんとうのところは わかりませんが 私が 思うには 手を加えては いけない
ということなのでは と思います。
 
何もしなくても 雑草のように ひとりで たくましく育つから なのかも 知れません。
 
ミントにしろ セージにしろ ゼラニウムローズマリーなど 気候や環境に 合えば
何もしなくても どんどん 増えていきます。
 
育て方よりも 広がらない方法とか 広がりすぎた時の対処の方法とかを 事細かに
書いてほしいな と 思うことがあるぐらいです。
 
ハーブを栽培して たくさん作って 売って 商売として ハーブを育てるのなら 
土や肥料など 考えなければ なりませんが そうでないのでしたら 育て方など
本などに書かれてあることなど 全く必要ないこと だと 思います。
 
とにかく 色んなハーブを だめでもともと の気持ちで たくさん育ててみること
やはり 経験が一番 かと 思います。
 
ハーブは鉢植えは あまり このましく ありません。
出来れば 地植えが一番です。
 
鉢植えで しかも 寄せ植えなど かわいそうで 私には とても できません。
 
観賞用のお花とちがって それぞれ個性が ありますし 大きくなるのも 早いので
きゅうくつそうな 所から 早く脱出させて のびのびとした 広い大地に 返して
あげたい と 思ってしまいます。
 
寄せ植えなどというのは 人間から見た 見た目の美しさだけを 追求するだけで
それぞれの お花や植物のために なっているのでしょうか。
 
ガーデニング というものが 流行っていますが 植物を 人間の思いのままに
あやつるのではなく 植物本来の特性をいかして 自由にさせて あげたい と
いつも思っています。

ハーブの歴史

ハーブは神話や旧約聖書にもみられますが 史料として記録が残っているのは
古代エジプトパピルスです。
 
アロエが苦味健胃薬として使われていたことが記され コリアンダー、ザクロ、
センナ、タイム、ヨモギ、ペパーミント、バジル、サフランなどの名前が出てきます。
 
エジプトのミイラづくりにハーブやスパイスが使われた事 また ピラミッド造りの
奴隷たちに オニオンやガーリックが配られたことは有名です.
 
神殿の周辺に薬草園を作ったり、当時のビールにフェンネルサフランで香りを
付けたり、位の高い人の衣服には マダー、ヘンナ などで染色していました。
 
メソポタミアでは乳香や没薬などが作られたという記述が粘土板に刻まれています。
 
 
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紀元前2350年ごろ、インダス文明の時代 インドでは インド最古の古典
リグ・ヴェーダ」が集大成されましたが そのひとつ「アタルバ・ヴェーダ」には
 治療用の薬草も多くあげられています。
 
 
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紀元前2000年頃 黄河文明時代の中国では 神農が解毒に茶葉を用いたと
されています。
紀元前1500年頃の中国では 16万種の薬草に関する記述が甲骨文字で残されています。
 
 
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ギリシャでは 紀元前600年ころ 医神アスクレピオスの子孫で 医術と
薬草の知識を伝授されたという医師たち アスクレピアドがコス島において
最盛期をむかえます。
 
そのコス島で紀元前460年に生まれた ヒポクラテスは自然療法を重視し
多くの薬草を治療に用い 後に “医学の父” と 呼ばれるようになりました。
 
ヒポクラテスは400ものハーブの処方を残しています。
この時代 ヨーロッパのハーブ医学にはインドなどの考え方が取り入れられ
ショウガなどの東洋のハーブが珍重されました。
 
ヒポクラテスの考えによりますと 人間は 黒胆汁・血液・黄胆汁・粘液の
4つの体液を持ち これらの調和が乱れると 病気になる というもので
ハーブをうまく適用して自然治癒力を高める療法を実践しました。
 
こうした理論は 病気の原因を魔力など超自然的な力ではなく 自然の
しくみに求めた最初の考え方であり その後 2000年以上にわたって
西洋医学を支配するものとなったのです。
 
 
それから 100年ほど後の哲学者テオフラストスは “生薬学の父”とも
呼ばれ、「植物原因論」「植物誌」「匂いの研究」などの 著書があります。
 
 
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ローマ時代に入り、 カエサルクレオパトラ、 アントニウス といった
人物と ハーブに関する逸話はいくつもあります。
 
一世紀 ディオスコリデスは実証的な本草書として「マテリア・メディカ」を著し
約600種の薬草について記しました。現存する最古の本草書で 16世紀に至るまで
 影響をあたえました。
 
当時のローマの都市には 公共浴場があり ここで 奴隷による垢すり、香油の
塗布が行われ、ローズ、サフラン、ヴァイオレットなど さまざまなハーブが
消費されました。
 
ローマ帝国は最大時には ブリテンにまで勢力を広げ、ローマの兵士たちが
ハーブを携えることにより ハーブがヨーロッパに広まるきっかけとも
なったのでした。
 
 
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中世では 修道院内に薬草園が作られ、修道僧が人々の治療に当たったので
した。“花の香りの水”や、“薬用のリキュール”なども 各修道院の秘蔵として
つくられました。
 
巷には 旅の治療師や薬草の心得をもつ人たちがいて 病人の手当てをしました。
 
このころの歴史からは 魔女裁判、十字軍の遠征、民間伝承と祭事、ペストの流行など 
 ハーブと関わり深い事象をひろうことができます。
 
ペストの蔓延を救ったのも ハーブの知識とされ 例えば セージ、マージョラム、
ローズマリーなどを 酢につけておいたものを 飲んだり 体につけると ペストの
感染を防ぐとされた。現在の研究によると これらのハーブは 抗酸化性が強く、
免疫力を高めることが わかっている。
 
肉食中心のヨーロッパでは 肉の保存と調味を兼ねたスパイス類がたいへん
貴重なものとなり クローブやシナモンは 金や銀と同等に扱われることも
あったということです。
 
スパイスを求めて コロンブスバスコ・ダ・ガマは東洋を航海し
東西のハーブが交流するきっかけと なりました。
 
新大陸のアメリカからは インディオの薬草として せき止めに用いる
ロベリアソウ、免疫力を高めるエキナセア、また コカの葉などが 
もたらされ 東洋からは クローブ、ジンジャー、シナモン、カンファーなどの
スパイスが運び込まれました。
 
 
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近世に入ると ハーブの本草書も 次々に出されました。
 
中世の魔女狩りで キリスト教でない宗教性とつながりのある人々が ハーブの
知識によって 人々を救い そのため キリスト教会がこれらの知恵者を弾圧
したのが 魔女狩りと いわれています。
 
そのため ハーブの知識はローマから距離的に離れ ローマ教会(カトリック
の影響の少ない イギリスに残り いまでも イギリスではハーブガーデンが
盛んで ハーブの発信地ともなっております。 
 
16世紀 イギリスの植物学の父 として 有名な ウイリアムターナー、17世紀には
イギリスの薬草学者の黄金時代ともいわれ カルペッパー、パーキンソン、
ジョン・ジェラードなど はすべて この時代の人です。
 
 
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近代にはいると 化学や生化学が発展し 長井長義がマオウから エフェドリン
分離したように 植物本体を そのまま利用していたものから 化学物質を
単離して利用する方向へと進んでいくのでした。
 
1860年 ドイツの有機化学者がコカの葉から 活性成分を抽出、分離することに
成功し、その物質をコカインと名づけました。
 
1827年には フランスでメドウスイート(西洋ナツユキソウ)から有効成分の
サリシンが抽出され 1899年にはこれに手を加えたアセチルサリチル酸
アスピリン)を合成することに 成功しました。
 
 
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現代では 化学物質の単離や合成が驚くほどに進み 薬は製薬会社で作り
医薬業は専門家のみが行う行為として治療の主流となります。
 
しかし ハーブも民間療法の中に行き続けています。 
世界には 今も 植物による治療が主流の地域もあるのです。
 
自然界が絶妙のバランスで構成されてきたのと同様に、私たちの体も心も
バランスが大切です。
 
それが崩れかけた時、ハーブを植物の総体として用いる事でバランスを
取り戻すことができるのです。
 
私たちは そのことを 長いときをかけて 体験し、検証し、築きあげてきたのです。
 
 
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病気の原因が 昔は伝染病、感染症が主であったのに対し、現代では
心臓病、高血圧などの 生活習慣病や 不眠症胃潰瘍などの心身症へと
病気の質 が大きく変化し 又 薬の副作用、農薬による環境汚染など
近代医学にも限界が見え始めました。
 
こうした現代の医学に限界を感じ始めた人たちは行き過ぎた 科学万能主義
や 西洋医学偏重への反省もあって それまで 裏舞台に隠れていた自然療法
にも 目をむけるようになってきました。

ハーブオイルの作り方

ハーブオイルは肉や魚を焼くときに使うと、その風味で料理の味をぐっと引き立てます。また、ハーブは防腐効果もあり,料理の持ちがアップします。

ハーブはタイム、ローズマリー、バジル、タラゴンなどが使われます。 作り方 1.マイルドなオリーブ油にハーブを入れ、温暖な場所に1?2週間置いておく 2.容器を日に1度よく振るか、中をかき混ぜる 3.ハーブの香りがなくなったら、引き上げて新しいものと取り替える 4.ほどよい香りになるまで同じことを繰り返す。

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消化器系の働きを高める効果があるハーブを紹介します。

消化促進作用 ジョウガ、フェンネル、カルダモン、ブラックペッパー、シナモン 健胃作用 ターメリック、ショウガ、クミン、ローリエコリアンダー 消化不良を抑える クミン、アジョワン 整腸作用 フェンネル、クミン、カルダモン、シナモン、ローリエ 腸内のガスの発生を防ぐ フェヌグリーク、コリアンダー、キャラウェイ フェンネル クミン

脂肪・エネルギー代謝効果があるハーブ

脂肪・エネルギー代謝効果があるハーブを紹介します。

脂肪を分解する ショウガ、唐辛子、ターメリック、ブラックペッパー、マスタード、にんにく、カレー粉 利尿効果 フェンネルサフランコリアンダー、カレー粉 新陳代謝を活発にする ショウガ、フェンネルコリアンダー、カレー粉 発汗作用 ショウガ、唐辛子、ブラックペッパー、シナモン、カレー粉

ハーブは遥か太古のむかしより人々に愛されてきた

「もともとは西洋のもの」とイメージしがちなハーブですが、実は世界中どこでも人間のいるところにハーブがあります。

インドにはインドのハーブがあり、中国には中国のハーブがあります
セリ、ミツバ、サンショウ、ミョウガなどは、立派な日本のハーブです。

エジプトの医師によって乳香、シナモン、カシア、マージョラムなど薬草の使用法がパピルスに記されています。

中国では、史上初、紀元前2700年頃に書かれた、「神農本草経」のなかに365種の動物、植物、鉱物による薬を載せています。

古代ギリシャでは、医学の父ヒポクラテスが医学の体系を確立し、その著書には約400種のハーブによる治療法が書かれていたといわれます。ハーブ

ギリシャ人はハーブを薬用の他にワインの香りつけや寝室など部屋の香りにも用いることで権威の象徴としてきました。

その後、紀元1世紀頃に、ローマ軍の軍医テソ オスコリデスが約600種のハーブを記した本草字書で名称、生育地、薬効、その調合方法を記述しました。